たくさんの人が無駄な仕事をしている。
JASRACの中の人が、ピアノがあるレストランのオーナーに「お前は著作権を侵害する"かもしれない"から金払え!」って言うのは、そういう仕事でも実績を上げないとクビになるからだ。彼らにも生活というものがある。
テレビ局の人が無理矢理にでも番組をでっち上げるのは、放送枠が埋まらないと商売にならないからだ。思った通りの結果が出なくても番組を作らなければならない。
雑誌の編集者がつまんない企画で誌面を埋めるのも同様で、とにかくなんでも書かなければおまんま食い上げになるからだ。いきなりページ数が半分になったら読者は怒るし広告も取れなくなる。
田舎の山奥に豪華絢爛な保養施設を建てるのは、政治家が地元に金をばらまいて見返りに投票してもらうためで、地元の土建屋を潤すためで、結果として中央に集まった金を地方に環流させるためだ。
マーケティングは、本当は必要ない企業が作った「本当は必要ない商品」を本当は買わなくてもいい消費者に売るためにある。
IT業界は、人手を減らしてコストダウンという名目で、1人月100万を取りシステムを作り、そして結局なぜかトータルコストダウンには寄与しない。なぜなら、仕事が効率化されたらその分「無駄な仕事」を作らなきゃならなくなるからだ。でないと街はホームレスだらけになってしまう。
みんな、本当はしなくてもいい仕事ばかりしている。
みんな、第1次産業に従事したくないものだから─農業や漁業をしたくないもんだから─、余計な仕事をでっちあげて働いたつもりになっている。
もし僕の仕事がこの世から無くなっても、誰も困らない。僕も困らない。もしIT系の仕事が無くなったら、別の仕事をすればいい。生きていく事くらいは出来るだろう。
無くなっても良い仕事なんていくらでもある。というか、第1次産業と2次産業の一部以外は無くなっても、本当は誰も困らない。第3次産業なんてクソみたいな職業ばかりだ。
広告、マーケティング、化粧品、洗剤、テレビ、ラジオ、新聞、ライター、エンジニアなどなどなどウンコ山盛りだ。すべて、本当は無くなっても困らない。もしも1カ所の土地に住み着き、食べ物を得て、その糧で生き、余所にも行かず、ただ毎日を過ごすだけなら第3次産業はいらない。
偉そうにホワイトカラーでございなどと言って仕事をしてる連中ってのはみんな、無駄な仕事をして無駄な消費を拡大させ、無駄に地球を貪り食っているだけだ。
どうしてGDPは伸びなければならないの?
どうしてお金を使わなければならないの?
どうして、お金で物を買わなければならないの?
僕らは少し、経済という無駄な活動に自覚を持った方が良いと思う。
無駄なものを買ってないか?
無駄なものを作ってないか?
無駄なものを買わせてないか?
無駄なものを食ってないか?
無駄なものを使ってないか?
経済は成長し続けなくてはならないという思いこみが、本当は僕らを不幸にしてるのかもしれない。
無駄な仕事をし、無駄な金を貰い、誰かがした無駄な仕事に無駄な金を使う。
そうやって生きている自分が恥ずかしい。
↑こんな事書いてるのが一番恥ずかしい。
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