DIY GPSは地図画像と基準座標があればどんな地図でもGPSに使えるのですが、座標の設定は慣れないとやや難しく、測地系を間違えれば数字が合っていても現在地の座標はズレます。でもカシミール3Dを使えば簡単です。切り出した地図の座標は自動で設定されるから。
ところがカシミール3DはWindows用のソフトで、Mac版はありません。Macには似た感じのソフトもありません(あっても良さそうですが)。そこで昔の人は言いました。Mac版が無いならWindows版をMacで動かしちゃえばいいじゃない。
という事で、今回はMacOSXでカシミール3Dを使う最も簡単な方法を紹介します。紹介しますっていうか、ひとのブログに書いてあったことを真似してやってスクリーンショット撮ってみただけだけど。
参考にしたのはコチラ ただ乗り!:カシミール3D.app
大体この通りにやれば上手くいきます。
MikuInstallerをインストール 最初は、MikuInstallerのダウンロード
コチラのダウンロード、MikuInstaller-20080803.dmgのとこをクリックするとダウンロードが始まります。終わったら開いてみましょう。
すると、
こんなウィンドウが開きますので画面の説明通りMikuInstaller.appをアプリケーションフォルダにコピーします。これでインストール完了。毎度思うのですが、Macってソフトのインストールが簡単ですね。XQuartzが必要ってただ乗り!さんには書いてありましたが、僕のMacにはいつの間にか入れたのだか、入ってました。X11ってのがそれみたいです。入って無さそうなひとはコチラからダウンロードしてインストールしてください(この辺の仕組みは聞かれてもわかりません)。
カシミール3Dをインストール カシミール3Dをダウンロードします。
カシミール3D スタータキット
スタータキットをダウンロードしてください。これだと国土地理院の地図を見るのとかマップカッターとか、山旅倶楽部とか、一通りのプラグインが自動で入るので便利です。
2011年7月現在の最新はVer 8.9.2なので、kas892sp.exeがダウンロードされます(バージョンが上がると実行ファイルの名前も変わります)。MikuInstallerをインストールしてあるとkas892sp.exeのアイコンがワイングラスになっていますので、それをダブルクリックで実行します。
アラートが出ますが、開くをクリックしてください。
すると、なんか処理が始まります。僕のMac miniは数分掛りました。
終わるとカシミール3Dのインストーラーが起動します。
インストール先などはデフォルトのままでOK。Windows独特のパス設定は内部的に上手いことやるみたいです。
インストール完了。
ホントにちゃんと動くのでしょうか。「カシミール3Dを実行する」にチェックを入れ(デフォルトで入ってます)完了を押すとカシミール3Dが起動します。
カシミール3Dを使ってみる スプラッシュウィンドウが白かったり、描画が遅かったりしますが普通に起動します。デフォルトの地図はデモ版なので、メニューの[ファイル]-[地図を開く]で電子国土などを開いてください。山旅倶楽部の地図は5日間無料で使えるので、お試しで使ってみるのもいいかも。
難しい事一つもやってないし、Windowsエミュレータを動かした訳でもないのに(内部的にはエミュレーターっぽい仕組みが動いてるんでしょうが)、普通にMacのソフトっぽくカシミール3Dが動いちゃって、なんだか狐につままれた様な気がします。
フォントとか結構残念な感じになってますが地図を切り出すのに支障はありません。
マップカッターも動きます。ただ、ファイル名で日本語を使おうとしたら固まってしまいました。GoogleIMEでもことえりでも固まってしまいました。その場合はX11を終了すればカシミール3Dも終了できます。日本語入力には気をつけた方が良さそうです。
もう一つ注意点としては、MacのHDDはZドライブになっているので、KMZの保存先はZドライブにするのが良いという事。「Z:Users/(ユーザー名)/Documents」が自分のDocumentsフォルダです。また、Dropboxのフォルダを指定すればiPhoneに送るのも簡単です。Dropboxに入れれば、DIY GPSへエクスポート出来るので色々捗ります。
ついでに書いておきますが、このエントリの最初の方で書いた測地系ってのは、カシミール3Dの左下にあるこれ。
WGS84ってのを使ってください。デフォルトではWGS84ですが。これを間違えると、どんなに数値が正しくてもDIY GPSにインポートしたときに数100mズレた場所が表示されます。
カシミール3Dを終了する カシミール3Dを終了させると、またなにか処理が始まります。
これも数分間待ちます。
すると、こんな具合でカシミール3Dのフォルダが表示されます。カシミール3D.appってのがカシミール3Dの本体みたいです。エイリアスを作ってどこか適当なとこに置いておくといいでしょう。
という感じで、非常に簡単にカシミール3DがMacOSXで動いちゃって驚いたので書いてみました。DIY GPSを使っているけどMacしかなくて、でもカシミール3Dを使いたい!って方は試してみてはいかがでしょうか。
ではまた。
追記-----2013/11/04-21:11:02 上手く動かない場合は下記リンクを参考にWine.appをアップデートして下さい。 MikuInstallerの中身を入れ換えてより快適にWindowsアプリを動かす
上手くいくかどうかは判りません(試してないので)。
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