Here.info Ver 1.2.0  ──経緯度を大きな文字で、シンプルに見やすく。


現在地の経緯度を見やすく表示します。日本測地系にも対応。画面左上の表示で判るように、携帯圏外でも現在地の経緯度を表示出来ます。


iPhone5以降の場合は進行方位、コンパス方位を表示出来ます。また、現在地座標は設定でUTM形式にも出来ます。

困った時の対処法

携帯圏外で測位が出来ない
携帯圏外でも現在地の測位機能は使えますが、GPS衛星の電波のみでの測位には時間が掛かります。頭上に空が広く見える場所なら、待っていれば測位出来ます。少々お待ちください。Wifiや携帯電波が無い屋内では測位出来ません。屋外で使用してください。

細かく書くと、現在地の測位にはGPS衛星が最低3つ必要です。高度の測位まで含めると4つの衛星から電波を受信出来ないと現在地を割り出せません。地平線の上を飛んでいる衛星は12個で、その1/3の衛星を補足できないと正確な現在地が判りません。ですから、山の斜面にいれば補足できる衛星の数が減るので測位に時間が掛かりますし、谷間で空があまり見えない場所では測位出来ないこともあります。

測位出来ない場合は、衛星の電波を受信しやすい「空がよく見える場所」に移動して下さい。

誤差が大きい
携帯電波や無線LANの電波がある場所では、まずiPhoneはそれら基地局の電波を元に大まかな現在地を示します。その後GPS電波で詳細な現在地を表示するのですが、GPS電波が受信出来ない場合やiPhoneのGPSセンサーが故障している場合、またはiOSのGPS関連システムがクラッシュしている場合は基地局の場所を示したままの事があります(iPhoneが正常で空が見える場所なら待っていれば正確な座標が表示されますが)。標準のマップアプリで現在地を表示させても位置が大幅にズレる場合はAppleかソフトバンクにご相談下さい。

なんかちょっとズレてる
iPhoneもGPSも正常なのに、経緯度から紙の地図に現在地を落とし込むと400mくらいズレる場合は測地系を疑ってください。現在世界標準のWGS84と日本測地系では同じ経緯度の数値で400mほどズレています。見ている地図の測地系とHere.infoの測地系を合わせてお使い下さい(世界的には100個ほど測地系があるそうですが、Here.infoは日本測地系とWGS84にのみ対応しています)。

経緯度や標高、速度などのGPS情報を見やすく表示するアプリです。GPS情報をメールやツイッターで送る事も可能です。今いる場所のGPS情報を簡単に確認したり発信したりできます。

・携帯電波圏外でも動作します(地図はiOS標準地図のキャッシュが残っている範囲です)。
・経緯度、標高、座標精度、スピードなど各種情報を表示します。
・経緯度は世界測地系(WGS84)と日本測地系で切り替えられます。
・標高はメートルとフィートで表示を切り替えられます。
・速度はkm、マイル、海里で切り替えられます。
・座標はUTM形式にすることも可能です。
・iPhone5以降の場合は進行方位とコンパス方位を表示出来ます。

・表示される情報は文字が大きく、老眼や揺れる場所でも見やすくなっています。
・GPS情報を音声で読上げる機能があります。
・現在地をメールで送ることが出来ます。
・デフォルトの送信先はアドレス帳から選んで登録出来ます。

・現在地を地図上のピンで確認出来ます。
・地図は標準、衛星写真、地形図などを使えます。
・経緯度の計測に合わせて現在地が移動するとピンも移動します。

Here.info - Keiji Matsumoto

対応機種

iOS7.0以上。GPSを内蔵したiPhoneシリーズで動作します。iPod touch、Wifi版iPadはGPSを搭載していません。iPhone4S、5、5sで動作テストしてあります。

使用上の注意

1.座標の誤差について
iPhoneのGPSセンサーの性能以上の精度は出ません。谷や尾根の下、ビル街など空の見通しが悪い場所では現在位置表示に誤差が生じる場合があります。逆に、頭上が開けたところでなら最高精度5mでほぼピンポイントに現在の座標を表示出来ます。

2.日本測地系の誤差
iPhoneのGPSはWGS84という世界標準の経緯度で動いています。その座標を日本測地系に変換して表示するのですが、簡易的な変換式を使用しているため5mほどの誤差が出ます。1m単位の精度が求められる用途には使わないでください。

■座標系変換例
WGS84 N35°39'29.1572" E139°44'28.8759"
国土地理院のTKY2JGDで日本測地系に変換
N35°39′17.49597″E139°44′40.47648″
Here.infoで日本測地系に変換
N 35°39' 17.53" E139°44' 40.42"

なお、上記誤差は陸域でのもので南西諸島などの海域では誤差が大きくなり、例えば石垣島では海上保安庁の変換サイトで変換した座標と比べて230mほどの誤差が出ます。海域や離島での日本測地系表示のご使用時にはご注意下さい。

参考データ(石垣島市役所の座標)
元のWGS84
N 24゚20'26.393"
E124゚09'19.941"
↓上のWGS84の座標を各種方法で日本測地系の座標に変換した場合

 国土地理院
(TKY2JGD)
N 24゚20'06.63"
E124゚09'18.51"
 カシミール3D

N 24゚20'13.25"
E124゚09'25.03"
 海上保安庁
(緯度変換プログラム)

N 24゚20'06.620"
E124゚09'18.511"
 Here.info

N 24゚20'11.39"
E124゚09'24.95"

海保の経緯度とHere.infoの経緯度の誤差は約233mです。

3.機内モードでは使えません
iPhoneは機内モードにするとGPSの動作も停止します。機内モードの場合は現在地を表示出来ませんのでご注意ください。3G通信やデータ通信、WifiをオフにしてもGPSは使えますが、機内モードにすると止まってしまうので機内モードにはしないでください

4.位置情報サービスをオフにすると使えません
iPhoneの[設定]-[プライバシー]-[位置情報サービス]をオフにした場合は当然GPSも動きません。ご注意ください。アプリごとにオンオフが出来ますが、Here.infoはオンにしておいてください。じゃないと測位出来ません。

5.表示している情報はiPhoneのGPSが渡したデータそのままです
経緯度、精度、標高、スピードなどはiPhone本体に内蔵されているGPSセンサーが計測したデータで、それをそのまま表示しています。データの精度について気に入らなかったとしても、それでアプリを評価するのはご遠慮ください。

6.測位に時間が掛かる事があります
携帯圏外では現在地を特定するのに時間が掛かる事があります。空が広く見える場所で待っていればいずれ測位出来ますが、谷間などでは特に時間が掛かります。また、あまりに空が見えない場所では測位出来ない事もあります。

7.連続測位はバッテリーを消費します
GPSの測位はそれなりに電力を消費します(特にiPhone3GS以前の機種では)。「連続」で測位を続けると電池をたくさん消費しますのでご注意ください。「1回」の場合でも、精度が上がらず測位し続けると電池を多く使います。大体現在地が判ったら、適当なとこで止めてください。なお、iPhoneをスリープにしたりホームに戻ったりすると測位は停止、その間電力は消費しません。画面上部のステータスバーにGPSの活動状態が表示されます(紫の矢印)。矢印が表示されている間はバッテリーを使っていると思ってください。

サポートについて
レビューに質問されても返信が出来ません。質問などありましたらTwitter(@keizi666)かメール(keiziweb@gmail.com)の方へお願いします。出来る限り返信させていただきます。


メイン画面です。GPS情報の文字が大きめで見やすくなっています。
メイン画面

1.測地系表示
現在の座標の測地系を表示します。丸いアイコンをタップすることで、WGS84か日本測地系か選択できます。iPhoneの標準はWGS84です。

2.スピーチボタン
押すとGPS情報を音声で読上げます。読上げる項目は設定出来ます。マナーモードでも音が出ますのでご注意ください。読上げ中にもう一度押すと停止します。

3.経緯度表示
経緯度を表示します。座標の精度によって色が変わります。精度101m以上だと赤、51m以上だと黄色、50m以下だと青になります。表示は10進法と60進法で選べます。

4.高度
GPSが計測した高度を表示します。設定画面により、mかフィートで切り替えられます。

5.水平精度
3の経緯度の精度です。5mと出た場合は、その座標を中心とした半径5mの円の中のどこかという意味になります。

6.垂直精度
標高の精度です。左の例の場合、±6mなので現在の標高は-9.5~3.5mくらいという意味になります。

7.進行方位
移動している方位を表示します。方位はiPhone5以降の機種で表示されます。それ以前の機種では表示されません。

8.磁北方位/真北方位
iPhoneが向いている方位を表示します。磁北の場合は実物のコンパスと同じ方位を表示します。真北の場合は磁北の偏差を補正した真北方向の方位を表示します。

9.速度
移動している場合の速度です。設定画面により、km/h、マイル/h、海里/hで切り替えられます。

10.測位時間
表示している情報を取得した時刻を表示します。右下には経過時間も表示されます。古い場合は測位し直すといいです。

11.連続指定
測位を連続して行うか、精度が高い測位が出来たら測位を自動停止するかを選べます。動いている場合は連続で測位すると良いかもしれません。止まっていて、その場の座標を知りたいなら1回が良いでしょう。1回の場合は、精度が30mより小さくなったら停止します。また、連続の場合はアプリを再起動したときに自動的に測位を開始します。

12.測位停止/測位開始
このボタンを押すとGPSの測位を開始します。測位停止に変わりますので、もう一度押すと測位を停止します。

13.info
この画面を表示します。

14.Map
現在地をGoogleマップで表示します。地図の種類は、標準の地図、地形(山など等高線が表示されます)、航空写真、航空写真+地図の4種類から選べます。

15.Setting
設定画面を開きます。


精度があまり高くない場合は座標が黄色になります。

精度が悪い場合は赤く表示されます。

現在地がピンと座標で示されます。
Map 地図を表示します

iOS標準現在地を表示します。

1.現在地メール送信
現在の経緯度、標高、座標精度などをメールで送信します。経緯度はWGS84と日本測地系の両方を記載します。メールアドレスは設定でデフォルトのアドレスを設定しておけば自動的に入ります。メールのテンプレートは「長文」が使用され、内容は編集できます。詳しくはコチラ>>

2.クリップボードにコピーする
GPS情報をテキスト形式でクリップボードにコピーします。メモアプリなどにペーストして記録を付ける事が出来ます。(L)は長文を意味します。テキストのテンプレートは長文と短文の2種類があり、それぞれ自由な形に編集できます。詳しくはコチラ>>

(S)は短文を意味します。テキストのテンプレートは長文と短文の2種類があり、それぞれ自由な形に編集できます。詳しくはコチラ>>

3.ツイートボタン
iPhoneにfacebookアカウントが設定されている場合は使えます。テンプレートは「短文」が使用され、内容は編集できます。詳しくはコチラ>>

4.ツイートボタン
iPhoneにTwitterアカウントが設定されている場合使えます。テンプレートは「短文」が使用され、内容は編集できます。詳しくはコチラ>>

5.スピーチボタン
押すとGPS情報を音声で読上げます。読上げる項目は設定出来ます。マナーモードでも音が出ますのでご注意ください。読上げ中にもう一度押すと停止します。押すと

6.現在地
現在地を示すピンです。上に経緯度が表示されます。経緯度の測地系は設定に準拠します。

7.センター
地図の中心点です。中心座標は画面上部に表示されます。

8.スケール
地図のスケールです。地図の縮尺に合わせて自動で伸び縮み、スケールの距離も変化します。スケールの種類は設定で3タイプから選べます。

9.地図種別
表示する地図の種類を4種類から選べます。


スケールをグリッドで表示した場合。スケールの単位は設定の『速度』に応じて変わります。

スケールを円で表示した場合。

『単線』の場合。

現在地をメールで送れます。GoogleMapへのリンク付き。

単位や表示内容を指定できます。
Setting 一般設定

測地系
WGS84か日本測地系か選択できます。ただし座標表示をUTMにした場合はWGS84

座標表示
10進法と60進法で選べます。地図を見るときなどは60進法が見やすいと思います。自衛隊などで使われているUTM形式で表示する事も出来ます。

UTM形式の表示例。

距離単位
メートルとフィートを選べます。フィートにした場合は、高度、精度がフィートで表示されます。

速度単位
速度の単位をkm/h(キロメートル)、mi/h(マイル)、knot(ノット)で切り替えられます。この単位と連動してMap画面のスケールがメートル、マイル、海里に変化します。

スケール
非表示以外にすると、地図表示画面に各種スケールが描画されるようになります。地図のスケール感を見たい場合はオンにして下さい。

e-mail
現在地をメールで送る際のデフォルトアドレスです。これを設定すると、いちいちメールアドレスを入力する必要がありません。この行や右の青いボタンをタップするとアドレス帳が開くのでそこから選べば登録されます。

コピーテンプレート編集
Map画面のメール、Copy、ツイート機能で使われるテキストを編集できます。タップすると下の画面が開きます。

コンパス表示
iPhone5の場合は画面が縦に伸びた分でコンパスの度数を表示します。その数値を6400分の1で示すミル形式か360分の1で示す度数表示か選べます。


北の方角を、磁北か偏差を補正して北極点を指す真北か選べます。日本の場合は6°~7°程度の偏差があります。


スピーチ機能の内容などを指定します。
Setting スピーチ設定

スピーチ機能で読上げる項目を設定出来ます。

時刻、現在地座標、高度、速度、計測時間
WGS84か日本測地系か選択できます。ただし座標表示をUTMにした場合はWGS84

シェイクスピーチ
オンにすると、当アプリが画面に表示されている状態でiPhoneを振るとGPS情報を読上げるようになります。

シェイク感度
振って喋る場合の感度を設定出来ます。実際に試して感度を指定してください。


テンプレートを編集できます。
Setting 設定 コピーテンプレート編集

長文 短文
テンプレートは長文と短文の2種類があります。長文はメールとCopy(L)で使われ、短文はCopy(S)とfacebook、Twitterで使われます。内容は普通にテキストデータとして編集できます。コメントを足したり、要らない情報を削ったりしてください。

編集終了
タップするとキーボードが消えます。

テンプレートマクロ例
例えば#LAT_84は世界測地系の緯度に置き換えられるなど、テンプレートを編集する際に使うマクロを例示しています。下の方は隠れてるのでスクロールして見てください。

閉じるボタン
この画面を閉じます。

初期化
テンプレートをわやくちゃにしてしまった場合は初期化ボタンを押してください。最初の状態に戻ります。


各種情報にアクセス出来ます。
Setting 設定-情報

気に入ったので★を付ける
もしHere.infoを使ってみて気に入った場合はレビューを書いていただけると、開発のモチベーションが上がりますのでよろしくお願いいたします。

使い方解説サイト
このサイトを表示します。使い方が判らなくなったら見てみてください。

姉妹アプリ
同作者によるアプリのリンクです。DIY GPSはオフラインで使えるGPSアプリです。経緯度だけでなく、地図上に現在地を表示することも出来ます。他のアプリも頑張って作りました。


DIY GPSの画面



 単に現在地の座標が知りたいという、単純なニーズに応えるアプリとして作りました。日本測地系の経緯度を表示したり、大きくて見やすい文字で経緯度を表示したり、GPS情報を音声で読上げたり、他のGPS情報系アプリとはちょっと違った機能もあります。現在地をメールで送る機能も定番ですが付けておきました。

シンプルで見やすいGPS情報表示アプリをお探しの方は使ってみてください。



(c)2012-2013 keiji matsumoto