サバイバルゲームに使うエアガンは、もちろん火薬で弾を飛ばすわけではなく、空気の力で飛ばします。エアガンという名前からもわかりますね。
では、その空気の力をどう貯めるか?という話になりますが、大きく分けて三種類に分かれます。電動ガン、ガスガン、エアーコッキングガンです。
↑の写真は拳銃。↓の写真はアサルトライフル(突撃銃)です。
東京マルイのスタンダード電動ガン『M933』です。
ハンドガンとアサルトライフルの違い ハンドガンはつまり拳銃で、ライフルはそのまんまライフルです。長い銃をライフルと言います。
一般的にライフルの方が弾の初速が速く、普通の電動ガンで秒速90mくらい。ハンドガンは秒速65mくらいです。弾もライフルのほうが遠くまでまっすぐ飛びます。有効射程はライフルが40m程度としたらハンドガンは30mくらい(もちろん銃の性能や腕前に依りますよ)。
この差は弾を撃つ時に使える空気の量に依ります。大きい銃は多くの空気を使えて、ハンドガンは少ない空気しか使えないので威力も減ります。
機動性はハンドガンの方が圧倒的に上で、軽くて取り回しが良いのでインドア戦や近距離戦はハンドガンの方がやりやすかったりします(もちろん腕前に依ります)。
ハンドガンで身軽にして近づいて撃つか、ライフルで遠くから狙い撃つか。戦い方によってどちらをどう使うか変わってきます(フィールドや好みなどでも変わります)。
あとは、ハンドガンっぽい形だけどライフルっぽさもあるサブマシンガンとかマシンピストルとか、色んなカテゴリの銃があります。
↑MP9がモデルのELEX9。
ぎりぎりサブマシンガンなサイズです(諸説あり)。これより小さいとマシンピストル(連射出来るハンドガン)ですね。
↓こちらもサブマシンガン。
(東京マルイの電動MP7A1にサプレッサー、ドットサイト、サードパーティ製フォアグリップを着けています)
サブマシンガンはマシンピストルとアサルトライフルの中間です。それなりの火力と軽さ、コンパクトさが特徴です。
MP7A1は1.5kgと軽く、それでいて弾速85m/sとなかなか強力。着弾精度も高く、非常に優秀な銃です。優秀すぎるとも言えるかも。
マシンピストルというとグロックが代表的ですな。
フルオートで撃てるハンドガンをマシンピストルと言うのなら、東京マルイの電動ハンドガンはみんなマシンピストルという事になります。実銃にフルオートがない銃でもフルオートで撃てます。
電動ガン 最も一般的で、最もよく使われています。銃にバッテリーを入れて電気の力でモーターを回し、ピストンで空気を圧縮して弾を撃ち出します。
銃によって違いますが、必ずバッテリーをしまう場所があります。例えばこのM933ならハンドガードを開けるとコネクタと収納場所があります。
こんな具合にセットします。コードを挟まないように注意して閉じます。
総じて銃の性能が良く、フルオートで数百発撃ち続けることが可能です(多弾マガジン使用時)。大抵はこのタイプのアサルトライフルを1丁買うことになります。最初はフィールドのレンタルや、友達に借りたりしてもいいでしょう。
『次世代電動ガン』と呼ばれるタイプの銃もあります。これは撃った瞬間に内臓の『リコイルエンジン』という部品が反動を生み出し、実銃を撃った感覚を再現します。撃つと楽しいのですが価格が高いです(6万円くらい)。
あと、スタンダード電動ガンより重いので一日サバゲーで遊ぶと疲れます。
電動のハンドガンもあり、銃の僅かな隙間に小さなバッテリーを入れます。
電動ハンドガンは撃った音が間抜け(ポン!ポン!って音)だったりスライドが動かなかったり、性能はともかく銃を撃つ気持ちよさは弱いです。
そのへんは割り切って、音の静かさを活かして更にサプレッサーを着け、フィールドを縱橫に暗躍するというのもいいと思います。
■電動ガンの良いところ ・ランニングコストが安い(バッテリーの充電に必要な電気代は数円)。 ・ガスと違ってゲーム中の補給があまり必要ない。 ・寒い時期でも使える(ただしニッケル水素は多少性能が落ちる)。 ・フルオートで弾をばら撒くなど、物量で押せる。
■電動ガンの悪いところ ・大雨の日は使えない。 ・充電に時間がかかる(前日の充電忘れは致命的)。 ・ニッケル水素でもリポでも、バッテリーの管理がめんどくさい。 ・銃の性能が良すぎてだんだん飽きてくる。 ・次世代電動ガンは高くて重い。
ガスガン ガスガンは、フロンガスや二酸化炭素ガスをボンベからマガジンに移して、その圧力で弾を撃ち出します。ライフル型のガスガンもありますが、多くはハンドガンタイプです。
大抵はマガジンの下にガスの注入口があり、そこからガスを入れます。
こんな感じで注入します。写真では横になってますが、本当はボンベを逆さにして入れます(じゃないと入らない)。
ガスブローバックというタイプは、撃った時に実物の銃のようにスライド部分が動きます。その反動が楽しいのがガスガンの特徴です。
■ガスガンの良いところ ・短時間でチャージ出来る。 ・撃った時の感覚が電動よりも楽しい。より戦闘に浸れる。 ・バッテリーの管理みたいなことが必要ないので家に置いておくのが楽。 ・雨の日でも使える。
■ガスガンの悪いところ ・数ゲームごとにガスを補充する必要がある。 ・電動と比べてランニングコストが高い。 ・寒い時期は使えない。 ・電動ガンとくらべて火力が弱い(多弾マガジンが無い、ガスの補給が必要など)。
エアーコッキングガン もっともお手軽、もっとも安いのがエアーコッキングガンです。
動力は『手』で、銃のスライドをガチャンと引くと空気が圧縮されます。
18禁のエアーコッキングガン(略してエアコキ)のスライドはまぁまぁ重く、何度も撃っていると疲れます。
しかし東京マルイのエアコキは性能が良く、狙って撃てば20m先の的に十分当たります。
スナイパーライフルのエアーコッキングガンもあり、こちらはゆうに弾速90m/sを越え、音も非常に静かです。
命中精度や弾速、静音性は撃たれると『ウソでしょ?』ってレベルです。どこから撃たれたのかまったく判りません。
ただし、動いてる標的を遠くからスコープ越しに撃つのは非常に難しいので、初心者にはオススメしません。趣味の銃です。
■エアコキハンドガンの良いところ ・動力が要らないのでランニングコストは掛からない。 ・銃が安い。18禁で3000円くらい。 ・結局、弾数制限ありのエアコキ限定戦が一番楽しい。 ・構造が簡単なので壊れにくい。壊れても安いので悔しくない。
■エアコキハンドガンの悪いところ ・疲れる。 ・相手が電動ガンなどだと大抵勝負にならない。連射速度は2秒に1発程度。
それぞれの特徴 電動ガン ・性能がいい。 ・バッテリーの管理や充電は面倒。 ・とりあえずみんな最初に1丁は買う。
ガスガン ・撃つのが楽しい。 ・ランニングコストは掛かる。 ・管理が楽。
エアーコッキング ・撃ち続けるには腕力が必要。 ・なんにも管理しなくていいしランニングコストはゼロ。 ・エアコキ限定戦の楽しさは異常。
大抵は、電動のアサルトライフルを1丁に、サブの銃として電動かガスのハンドガンを1丁(あるいは2丁)、遊びや家で遊ぶためにエアコキハンドガンを1丁って感じになり、こじらせると電動ライフルがどんどん増えたり、中華エアガンに手を出して改造の沼にはまったりします。
18禁とか10禁とか エアガンには年齢制限があり、これまで紹介してきた銃は全て18禁の銃です。買ったり使ったり出来るのは18歳以上のみです(親の承諾があればOKだったりもする)。
18禁の銃だと、0.2gのBB弾を撃った時の初速が秒速85m/sくらいで、10m以内で撃たれるとかなり痛く、5mくらいで素肌に当たれば出血します。エネルギー量で言うと0.8J程度です(法律では1.0Jを超えると違法です)。
10禁の銃だと0.2gのBB弾を撃った時の初速は秒速40m/s程度になります。エネルギー量は速度の二乗に比例するので、0.2J程度(速度が半分ならエネルギー量は1/4になります)。当たってもさほど痛くはありません(とは言っても撃ち合うならゴーグルは必須です)。10mくらい離れていれば見て避けられます。
例えばこれはELEX9という10禁の銃で、価格は5000円弱。性能が低いのと同時に価格も安いです。
■18禁の銃 ・弾の威力が強い。およそ0.8J(ジュール)くらい。 ・銃の価格は2万円~。 ・重い。3kg前後が普通。 ・電動の動力は専用バッテリー(管理が面倒)。 ・有効射程(狙って撃ってほぼ当たる距離)は40mくらい。
■10禁の銃 ・弾のエネルギーは0.2J程度。 ・安い。高くて1万円程度、5000円程度からある。 ・軽い。大抵1kgを切る。 ・全体的におもちゃっぽい(実際おもちゃだけど)。 ・電動の動力は乾電池(エネループでも動く。管理が楽)。 ・有効射程は20mくらい。
確かに18禁とくらべて10禁の銃は弱いですが、近距離戦になれば同じくらい戦えます。インドアで相手にあまり痛い思いをさせたくないなんて時は18歳以上でも10禁の銃を使うのは十分アリでしょう。
10禁の銃と言ってもドットサイトなんか付けるとなかなか格好良くなります。
で、なにを買うべきか 初めて銃を買うなら、東京マルイの18禁電動ガンを1丁買っとけ!
スタンダード電動ガン一覧 http://www.tokyo-marui.co.jp/products/electric/standard/
実売価格は定価の3割引きくらいです。
たくさんあるなかからどれを選ぶかは、完全に好みです。「これカッコイイ!」って思ったのを買えばいいです。性能はみんなほとんど同じです。
あとは、敢えて言うなら軽い銃が良いです。重い銃はいくらカッコよくても疲れます。
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