スターバックスには2回しか行ったことがない。初めて行った時は知らなくて真冬にフラペチーノを注文してしまった。寒かった。次に行った時は夏で、またフラペチーノを注文した。冷たくて美味しかった。
スターバックスの社名は、白鯨に出てくるスターバックという航海士から取ったという。スターバックがコーヒー好きという理由からその名前にしたとの説もあるが、それはガセという説もある。白鯨は読んでないので僕には判らない。
さて、そんなスターバックス。ロゴはお馴染み緑のセイレーンだけども、最初は若干デザインが違っていた。セイレーンとは、歌声とセックスで船乗りを誘惑して殺してしまう女の妖怪だ。日本で言ったら船幽霊ってところだろうか。船乗りの名前を冠するスターバックスが船乗りを殺す妖怪をロゴにしてるのがよく判らないが(※)、アメリカ人のジョークなのかも知れない。
最初のスターバックスのロゴは15世紀に描かれたセイレーンの絵をわずかな修正だけしてほとんどそのまま使っている。それがまた、今のロゴからは想像出来ない気味の悪さなのだ。
それが、コレだ。
(How the Starbucks Siren Became Less Naughtyより引用)
こ れ は ヒ ド イ 。
今でもシアトルにあるスターバックスの一号店にはこのロゴが飾られているという。凄い行ってみたい。
[参考]シアトル・スターバックス1号店♪(北京生活日記)
スターバックスの歴史は参考ページに載ってるので省くが、当初はコーヒー豆を売る店であり、飲み物としてのコーヒーは売っていなかったのだそうだ。
それを変えたのがハワード・シュルツだ。シュルツはスターバックスの創業メンバーの元で働き、だが意見が合わずに独立してイル・ジョルナーレというコーヒーチェーンを興した。これが当たって儲けたシュルツはスターバックスを買収した(円満に)。こういう経緯で、コーヒー豆の店スターバックは誰もが知るコーヒーショップへの道を歩み始めた。
イル・ジョルナーレとの融合を果たしたスターバックスのロゴは緑色に図案化されたものに変わった。イル・ジョルナーレのロゴが緑色だったからだ。こうして2代目のロゴが生まれた。
(How the Starbucks Siren Became Less Naughtyより引用)
まだ今のロゴとはちょっと違う。セイレーンの全身が出ているし、臍もある。大分性表現や妖怪っぽさは無くなったが、これでもまだ不快感が残るという意見もあったそうで、更に変更されて今のロゴに変わったという。
(How the Starbucks Siren Became Less Naughtyより引用)
これでもう僕らが見慣れたスターバックスのロゴだ。なるほど、ロゴ一つ取っても色々と歴史があるんだねぇ、というお話。
なんだか今日はフラペチーノが飲みたくなった。
[参考]How the Starbucks Siren Became Less Naughty
[参考]スターバックスの成立と、そのロゴの変遷
↓「みんなのマトリックス」で作りました。
※・・・セイレーンの誘惑くらい魅力的なコーヒー店という意味でしょうか。
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