年末に買った中華充電器の性能を試していますが、どうも電池のスペックからすると不満足な結果となっています。
「中華充電器→KBC-L3→iPhone3GS」での成績は35%ほど
僕のiPhone3GSと中華充電器を繋いでも充電出来ないので、間にSANYOのKBC-L3を挟んでの使用ですが、おおむね35%程の充電しかできません。電池を使い切ったKBC-L3に中華充電器を繋ぎ、18650電池が空になるまでKBC-L3を充電します。それを電池がゼロになって起動しないiPhoneに繋いで試しました。
「中華充電器→KBC-L3→iPhone3GS」というつなぎ方です。当然ロスがあります。それを、中華充電器付属の18650電池、別で買った3000mAhの電池、ダイナブックのバッテリーから取り出した電池の3種類、各4回ずつ調べました。最終的に充電されたiPhoneの電池ですが下記のようになりました。
本体付属電池 1回目:30% 2回目:40% 3回目:37% 4回目:33% 平均:35%
別売の3000mAh電池 1回目:46% 2回目:40% 3回目:30% 4回目:45% 平均:40.3%
ダイナブック電池 1回目:28% 2回目:23% 3回目:30% 4回目:18% 平均:24.8%
全体の平均は33.3%ですが、ダイナブックの電池はかなり劣化している様なので除くと37.6%となります。18650電池は大容量であるという評判からするとやや期待はずれの結果になっています。iPhone3GSに直結できないのも弱点ですよね(iPhone4では直結で使えるらしい)。
さて、ここまでが最初に買った中華充電器の話。日々電池の性能を試してたのですが、ふと件の通販サイトを見ていたら見た目は同じだけどスペックが違う商品が売られているのを見つけました。
中華充電器2 それがコチラ。
Detachable 2200mAh Rechargerable High Brightness LED Flashlight Portable Mobile Power for Cellphone Mp3 XSI-4425
最初に買ったのはコッチね。
18650 Batttery Powered USB Bright Torch+ 7pc Adapter Mobile Power Charger Suit for Nokia Motorola Sony Ericsson LG HUI-10954
サイトを見て気付いた違いは、
中華充電器1 ・専用ポーチがある ・電池の色が水色 ・電池の容量は2400mAh ・出力電流のスペックが書かれていない ・「Output: 5.2V±5%」電圧だけ書いてある ・$17.37
中華充電器2 ・「Output voltage: DC5.6V ± 5% (for cell lphone ,psp,ipod tec.)、Output curency: Max 450mA ± 5%」と出力電圧と電流のスペックが書かれている。電圧もやや高い ・電池が濃い青 ・電池の容量は2200mAh ・$19.13 ちょっとだけ高い
こんなとこ。本当に違う商品なのか?実は同じなんじゃないか?っていうか外観同じすぎるだろう、なんて事も思ったのですが、これを買って詳しく書く日本人なんて他にいないだろうって事で買ってみました。1/12に注文して22日に到着。送料無料で香港から10日で届くのだから優秀です。
違う商品でした 届いたので包みを開けてみると、もう完全に違う。
中華充電器1は専用ポーチに入っていましたが、中華充電器2はポーチはなくてブリスターパックに入っているだけ。本体、LEDトーチ、巻き取り式ケーブル、各種コネクタで電池はすでに本体に入っています。
説明書はなく、説明は主に厚紙に書かれています。大きい画像で紹介。
はい裏面。くっきりiPhoneの写真があります。これで使えなかったらどうしてくれよう。
比べてみる 中華充電器1と中華充電器2を並べて比べてみると、本当にすごく似ていることがわかります。
上が中華充電器1で、下が新しく買った中華充電器2。メーカーのロゴなどはどこにもありません。すごく怪しい。違いは本当に微妙です。
中華充電器1 ・ツヤツヤ ・ラベルの一番左、スマートフォンの画面に3Gと書かれている ・本体を開けると電池ボックスのところに「合格」と書かれたシールが貼ってある ・28g
中華充電器2 ・表面はマット仕上げ ・ラベルの一番左、スマートフォンの画面に3Gと書かれているけど、ボーダフォンみたいなロゴがある ・本体を開けると電池ボックスのところに「Li-battery 18650」と刻印されている ・26g
間違い探しかよ!っていうくらい同じです。
巻き取り式のケーブルや各種コネクタは見分けが付かないくらい同じですが、中華充電器2は6種類の付属、中華充電器1は7種類だったので微妙に内容が違います。使わないのでどうでもいいですが。
LEDトーチも少し違っていて、中華充電器2の方が球が大きくなっています。明るさはどうか?
中華充電器2の方が明るい様です。大体において中華充電器2の方が高品質っぽい感じがします。さて、ではこれはiPho3GSで使えたのか?そこが一番大事です。結果から言うと、使えました。
18650電池でiPhone3GSの充電をする
まずiPhone3GSのバッテリーをゼロにして、中華充電器2と繋ぎます。付属の巻き取り式ケーブル→ミニUSBコネクタ→100円ローソンのiPodコネクタという繋ぎ方で充電に成功しました。iPhone付属のケーブルやP-Oneの巻き取り式ケーブルでは充電出来ませんでした。100円ローソンのiPodコネクタが重要みたいです。
さて、この繋ぎ方の場合、充電をするには手順を守る必要があります。
1.付属の巻き取り式ケーブル→ミニUSBコネクタ→100円ローソンのiPodコネクタを繋ぐ 2.ケーブルをiPhoneに繋ぐ(まだ中華充電器2は繋がない) 3.中華充電器2の電源を長押しして、LEDが左右2個ずつ点滅するモードにする(電流の量が変わるらしい) 4.USBのコネクタを中華充電器2に繋ぐ
この手順でないと、iPhone3GSの画面に「このアクセサリは充電に対応していません」と表示されてしまいます。ケーブルを繋ぐ前に点滅モードにするのが肝要です。中華充電器1は電源ボタン長押しでSOSモード(LEDトーチで使う)になるだけでしたが、中華充電器2はちゃんと内部的な動作が変わるようになっているようです。
この繋ぎ方で3000mAhの18650電池を使って充電した場合、ゼロから81%まで充電出来ました。中華充電器1とKBC-L3を使った場合の2倍以上の性能です。18650電池を何本も持てば、長期縦走で山に入った場合も電源に困ることは無さそうです。まぁまぁ満足と言えます。
ケーブルを変えてみたら、点滅モードでなくても充電出来た しかし、中華充電器2付属の巻き取り式ケーブルにミニUSBコネクタとiPodコネクタを繋ぐ方式はどうにもよくない。なにが良くないかというと、充電中に持ち上げたりすると接触が悪くなって充電が止まってしまったりするんですね。
「巻き取り式ケーブル→ミニUSBコネクタ→iPodコネクタ」という3段ではなく、USBケーブル→iPodコネクタの2段で繋ぎたい。ってことで、付属の巻き取り式ケーブルでなく、普通のUSBケーブルを使ってみました。
で、充電を試してみると普通に充電出来たのです。つまり、前のブロックで書いた「LEDが左右2個ずつ点滅するモード」にする必要がない!付属の巻き取り式ケーブルの質が悪いのか、コネクタを間に2個入れたのが悪いのか、どうも効率が悪かったらしく点滅モードでないと充電出来なかったのですが、この繋ぎ方の場合は中華充電器2の電源ボタンを普通に押すだけで充電出来てしまいました。ガーン、最初からこうすれば良かった。
で、さっき使い切ったと思われた3000mAhの18650電池で引き続き充電してみたところ、86%まで充電出来ました。+5%分まだ残ってたって事ですね。
通常モードで充電が終わった後、LED点滅モードにすると更に少し充電出来ます。電池の寿命的にどうなのかわかりませんが、LED点滅モードだと電気をギリギリまで引き出せるようです。
結論
中華充電器2は使えます!
中華製品なので違うロットの場合、同じ仕様である保証はないらしいですが、僕が買ったものはiPhone3GSでも普通に使えたし充電容量も満足できるものです。今後も電池の種類を変えたりして検証を進めていきますが、とりあえず今のところ、これは使える充電器だと判断します。
壊れないことを祈りつつ、しばらく使ってみて性能がわかってきたらまた書きたいと思います。今回はこの辺で。ではまた。次はとりあえずSANYOのモバイルブースターについて書こうかな。
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