まずお知らせ。「俺の地図」として開発してきた自前地図アプリですが、ちょっと問題があって名前が「DIY GPS」になりました。これからは「DIY GPS」または通称「俺の地図」と呼んでいただけたらと思います。Ver 1.0.0.は申請中です。申請が通ったらVer 1.1.0の申請を出す予定です。
Ver 1.1.0での変更点は下記の通り。結構変わりました。
・メイン画面右上にコンパスをつけました。電子コンパス内臓の機種であれば方位が表示されます。(画像①) ・地図回転モードを付けました。メイン画面のツールバー、センタリングボタンの左にあるボタンを押すと、方位に応じて地図が回転します。(画像②) ・メイン画面で地図を2本指でタップして離すと、その2点間の距離を表示するようにしました。画面左上に表示され5秒で消えます。指が太い人は地図を拡大して測るといいと思います。(画像③) ・メイン画面の経緯度表示を下から上に変更しました。(画像④) ・地図情報詳細画面のデータ保存や完了ボタンの処理を変更しました。注意が必要な場合はアラートを出します。
・地図情報詳細画面でメモリ不足状態になると入力した情報が失われてしまうバグを修正しました。 ・メイン画面で地図の下ギリギリにいる場合、センタリングで範囲外エラーになってしまうバグを修正しました
さて、本題。奥多摩の川苔山でVer 1.1.0のテストをしてきました。同時に、GPSロガーM-241のテストもしてきました。
まずはM-241の座標について見ていきますか。
上の画像はM-241が記録していたトラックデータをGoogleマップと重ねた画像です。紫の線がM-241のデータで、赤い線は実際に歩いた道です。M-241は実売9000円くらいの低価格GPSロガーですが、割と評判の良い機種。それでもやっぱり実際の座標とは少し誤差があります。
ズレ方としては、iPhoneのGPSセンサーと似た感じで、標高が高い方へ引っ張られるような印象です。
この画像もさっきの画像と同じで、紫がM-241のトラックデータ、赤い線が実際に歩いたルートです。矢印の先にあるのは百尋の滝という滝で、周りより30mほど低い谷にあります。そこで40分ほど休憩(昼ご飯)していたのですが、その間に取れたGPSの座標はかなり乱れているようです。場所は移動していませんが、紫の線がぐちゃぐちゃになってしまいました。
参考画像:百尋の滝
M-241もiPhoneのGPSと似た感じで、周りに高いものがあると座標に乱れが出てしまうようです。これはどちらも低価格GPSなので仕方ないところでしょう。なので、DIY GPSで表示される位置がずれてもしょうがないよね、って話なんですが。
上の画像はDIY GPSの画像。地図は紙の地図をスキャナで取り込んだものです。ホントは赤い線の上を歩いているはずですが、標高が高い方へややずれて表示されています。
これは百尋の滝で休憩しているときに表示された位置。M-241も混乱してトラックデータをグチャグチャにしてしまいましたが、iPhoneのGPSもややズレた座標を表示していました。
じゃあダメかって言うとそんな事はなくて。
地図はアナログから取り込んだものですが、基準座標を正しくセットしてGPSが正しい座標をよこせば、正確に現在地をプロットします。上の画像の様にピッタリ登山道と重なった現在地を表示してくれます。
これも正確に表示されたパターン。使い慣れた登山地図に自分の現在地が表示されるというのが新鮮です。
川苔山の山頂に着いた時の画面。ちゃんと現在地が表示されています。
GPS座標はずっと見ていた感じ、iPhoneよりM-241の方が正しい座標を表示していたように感じました。が、それでもやはり周りに障害物があると座標に乱れが生じます。これは民生用の低価格GPSの限界でしょうね。iPhoneのGPSももうちょい正しい座標をくれるとアプリ開発者としては嬉しいんですが、コストも考えると限界あるでしょうね。そもそも街で使うもんですし。iPhoneて。
なんにせよ。DIY GPSは山で使うほどに愉快です。今までは高価な山岳用GPSを使わないと出来なかった体験が、地図を自分で用意する手間はあると言え数百円のアプリで出来ちゃうんだから。まだリリースされてないですが、山に登る人には是非使って欲しいアプリです。
秋、紅葉が綺麗な季節ですから山に登るときは是非インストールして、地図を入れて使っていただきたいと思います。周りの人に自慢したら良いですよ。Ver 1.1.0には2本指距離測定とか、地図回転モードとか愉快な機能もありますし。
早くリリースされないかな!
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