明日と明後日はお休みなので長めに書いてみましたよ。スーパーサイズミーのDVDを買ったので見ながら突っ込みを書きました。2年前に映画館で見たけども。見てない人はごめんなさい。
■スーパーサイズのポテト。
スーパーサイズのポテトのカロリーが約600kcalって出てきますが日本のLサイズポテトだって529kcalあります。なんだ、大して変わらないじゃないか。
■ベーグルは食パン5枚分の成分量。
成分量がなにを指すのか判らないけど、仮にカロリーとしたら8枚切りの食パン1枚のカロリーが117kcalだそうです。5倍したらで585kcalです。普通のベーグルは210kcal程度です。なにと比べて5倍なのかよく分かりません。少なくともカロリーじゃないみたいです。
ちなみに、マクドナルドのハムチーズベーグルはチーズとマヨネーズという高カロリー食品を挟んで357kcalです。本当になにが5倍なんだろう?
■アメリカ人の4人に一人がファストフードに行ってる。
毎日アメリカ人の4人に一人がファストフードに行くそうです。つまり、年間延べ256億7957万人。シェアは43%だそうですから、年間延べ110億4221万人のアメリカ人がマクドナルドに行っている計算です。一人あたり38回ですね。ファストフードの頻度で言えば、87回です。
日本マクドナルドの客数が年間13億人だそうですから、日本人は年間10回行く計算。アメリカ人は3.8倍の頻度でマクドナルドに通っている様です。
あははは、アメリカ人、頭おかしい。
スーパーサイズミーはあくまで「アメリカの狂った食生活」を描いた娯楽映画なので僕らには関係ないと思いますよ、ホント。普通のおばちゃんが週に1,2回はファストフードを食べるんだよ?どんな国だ、ホントに。 (※人口比の計算を入れてなかったので訂正しました)
■弁護士が言った事。
冒頭でマクドナルドの弁護士が「健康に悪いのは常識だ」と言ったというシーンがあります。これはあたかも弁護士自らが「マクドナルドの食品が健康に悪いのは常識だ」と言ったかの様に描かれていますが実は違います。あの部分の英文を引っ張ってきました。
Count Four: McDonald's failed to warn consumers of the amounts of cholesterol, fat, salt and sugar contained in its products.
Judge Sweet accepted McDonald's arguments that the "dangers of its fare were well-known" and ruled that the plaintiffs failed to show any failure to warn was the legal cause of any claimed health effects.
訳すと(機械翻訳後に意訳)、
その4:マクドナルドは製品に含まれているコレステロール、脂肪、塩、砂糖の量を消費者に警告しませんでした(という原告の言い分)。
スウィート裁判官はマクドナルド側が言う「それら(砂糖や脂肪)が健康に悪いのは常識だ」という言い分を受け入れました。原告のデブの言い分なんて聞く必要がないので法的には問題がない。
となります。多分。つまり、「砂糖や脂肪の摂りすぎが体に悪いのは常識だ」と言ってるだけで「マクドナルドの食品が健康に悪いのは常識だ」とは言ってませんのでそのように受け取らぬ様に。
■僕を特大にしよう。
冒頭で言ってるじゃん「僕を特大にしよう」って。つまり、最初から太るのが目的ってわけですよ。
■ポテトの高さ。
ダブルクォーターパウンダー(日本には無いデカイバーガー)チーズ入りのスーパーサイズを頼んでご機嫌の監督、ポテトの高さを手で示して字幕は「高さ120センチ」。「four feet tall」って言ってるけどそういう冗談なのかな。
■シロップ掛けすぎ。
ホットケーキにシロップを掛けるシーン。明らかに1パック分掛かってる上に、更にもう1パック分を掛けています。こういう細かい演出が全体的な異常さを醸し出すわけですね。
■3日でチンコに違和感。
たった3日で違和感って。どんな腐れチンポだ。
■5日目。
「two cheeseburger meal」って注文してますが、チーズバーガーのセットを二つって。そんなに食うかボケー!!監督はまんまとスーパーサイズになってご満悦ですよ。ホントバカ(悪い意味で)。
■ナゲットの作り方。
言い方とアニメーションのせいでスゲー気味悪い感じになってますが、「胸肉が大きく育った鶏をさばいて骨を外し、挽肉にしてナゲットを作ってる」って言ってるだけです。
普通の食肉加工じゃね?それ。
言い方だけだ、言い方だけ。レトルトハンバーグと同じようなもんだ。
■ビッグマック1万9000個男。
いやー、すごい。それでも元気に生きてるんだから。人間って頑丈だわ。だから1ヶ月くらい平気ですって。カップ麺だろうがマックだろうが。コーラだろうが。
■ガーデンサラダ。
スパーロック監督もガーデンサラダはちゃんと食べてました。美味いっすよね、ガーデンサラダ!ホント美味いんだってば。マックで一押しですよ。
■必要量の200%。
監督ったら摂取カロリーは必要量の200%なんですって。2500kcalが標準って冒頭で言ってたわけで、つまり5000kcal。凄い演出魂です。
■監督のインポ。
映画作ってる課程で疲れちゃったんじゃないでしょうか。毎日の生活を全部カメラに納めるのは相当にストレスだと思いますよ。多分、マック生活と同じくらい。借金してる上に借金して映画撮ってるわけで、プレッシャーも相当あったでしょう。可哀想に。
■高脂肪食で脂肪肝。
肝臓の数値が異常な値を出し、医者が「これまでに高脂肪食で肝臓を壊した人なんて見た事無いよ!」ってシーン。つまり、アメリカ人の狂った食生活でもそんな人はいなかったという事でしょう?どれだけスパーロック監督が狂った食べ方をしてたかという証明になります。
■チーズに含まれるモルヒネ成分。
「チーズにはモルヒネ成分が詰まっている。チーズのタンパク質にあるアヘン剤だ」というセリフ、どんなに考えても僕には理解できませんでした。アヘンという、ケシから作る麻薬の成分がモルヒネで、それは日本の場合麻薬取締法で厳しく規制されています。それがチーズに入っているとは考えにくい。だったらチーズを作ってるメーカーは全部強制捜査ですよ。雪印も小岩井農場も。
だとすると、モルヒネに「似た」成分の事を言っているのかも知れません。それがなんなのかは幾ら調べても判らなかったんですが正体はなんなんでしょうね。そもそもチーズ全般に含まれるうま味成分の中に麻薬的な作用をするものがあるのかもしれないし。
これを即「マックのチーズ=モルヒネが入っている」と受け取るのは短絡的すぎると思います。信じる前にご一考を。僕はなにかを大げさに言ってるだけだと思いました。
また、「たまにむしょうにファストフードを食べたくなる」という事実をもって中毒性がある!と解釈する人がいますがそれは間違いです。だって、たまに無性に焼き肉や鰻、寿司を食べたくなるでしょう。だからってそれらに中毒性があると?ファストフードだからってそんなに悪者にしないでよ。
■糖尿で死にかけた旦那の奥さん。
旦那は2リットル入りのソーダを1日3,4杯。つまり7リットル飲み続けて糖尿病に。そしてその奥さん「私は1杯(つまり2リットル)しか飲まなかったわ!」って。「しか」じゃねーだろ。
ホント、アメリカ人ってすげー。こんな奴らに戦争挑んで勝てるわけがない。生物学的な強さがそもそも違うんですよ、俺らとは。
■最後のマック晩餐。
そうか、マックでパーティーできるんだ。おれもやれば良かった。
■あれ?11kgだった。
84.3kgから95.3kgなので、1ヶ月で11kgでした。12kgだと思ってた。でも、最初と比べてあんまり顔が変わってないんだよなー。11kgも太った感じがしない。筋肉が減ったなら、重量比で軽い脂肪はもっと付かないと11kgも増やせない気がするんだけど。顔に出ない人なのかな。
■スーパーサイズを勧められた回数は・・・。
スパーロックさんがスーパーサイズを店員に勧められて食べたのはたったの9回です。10回に1回しか勧められなかったわけです。たいしたこと無いじゃん。
■しかし憎めない顔だよなー。
それにしてもスパーロック監督の憎めない顔ったらないね。これがマイケル・ムーアだったら本気でイライラしちゃうかもしんない。
以上、スーパーサイズミーに対する突っ込みでした。
スーパーサイズミーのマック生活部分は「アメリカの狂った食文化を印象づける」ための演出なのでどうでもいいんですが、それを真に受けるのは問題なので気をつけましょう。あの映画の本質はマック生活ではなく「アメリカの狂った食文化告発」ですから。
学校の給食とかマックの子供向け戦略を紹介する辺りは良くできてると思いますよ。日本テレビの「番キシャ!」程度には。
以上です。
買わなくていいよ。
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