■ 30日間マクドナルド生活 5/5 | |||||||||||||||||||||||||||||||
![]() ■最終週 2004年10月24日〜10月30日まで。 ■10月24日
■10月25日
■10月26日
■10月27日
■10月28日
■10月29日
■10月30日
![]() 1ヶ月にわたって80回以上マックに通ってマクドナルドを食べ続けてきました(2食分食べた時やまとめて買った時もあるので通算では81回です)。本家、スーパーサイズミーの監督、スパーロック監督は3日で体調を崩し、1週間でハンバーガーを受け付けなくなったそうです。サイトの日誌を見ると、 1日目「意気揚々」 3日目「胃の調子が悪い」 7日目「胸苦しい感じがする。痛みはないけど圧迫感がある」 9日目「気分が悪い。体は平気だけど気分がめいってる。食べてすぐ食べたくなる」 18日目「最悪。頭痛がする。目玉の後ろがズキズキと」 21日目「命が危ない緊急事態。すぐにやめなさい」 と、散々な様子が描かれています。体脂肪率は10%増加、体重も12kg増加、コレステロール値も上昇と凄い結果です。が、一方僕はと言うと、 1日目「1食目にして早くもやめたくなってます」 <もともとマックが好きじゃないので 3日目「全然余裕。まだまだいけます」 7日目「至って健康。まだまだいけま」 9日目「全然受け入れられてます。むしろ美味しいです。まだ全然いけます」 18日目「なんだか肌もちょっと荒れてる気がします」 21日目「別に体には大きな変化はありません。マック中毒にもなってません」 まったく違います。30日を終えても体調不良も無く、解禁になった普通の食事をモリモリ食べてます。顔の斑点もなけりゃ、体脂肪率も体重も変わってません。まったく健康です。 ルールは多少違いますが、食事をマクドナルドオンリーにするという部分は同じです。これほどの差が出る違いでしょうか。何がこの差を生んだかと考えてみますと、 1.僕は飲み物が自由です。 水もマックに行かないと飲めないというのはかなりのストレスになると思います。マックに行って水だけ注文するわけにはいかないでしょうし、ついでにと何か頼めば勿論摂取カロリーが増えます。マックの食べ物よりも、このストレスが体に悪いんじゃないかと思います。僕はお茶、水、ジュースは自由に飲んでましたから、水分に関するストレスはありませんでした。 2.スパーロック監督は食べ過ぎです。 スパーロック監督は1日で5000kcalも食べてたそうです。普通に考えてもありえない数値です。体をこわす事が目的になってるとしか思えません。それをマック中毒のせいにしてますが、同じように食べ続けた僕は中毒にはなってません。普通に食事をすれば十分でした。 3.アメリカのマクドナルドは成分が違うのかも。 スパーロック監督が食べ続けてたアメリカのマックにはきっと中毒性の物質とか、顔に斑点を出す物質とか、そういうイケナイ化学物質でも入ってるんでしょう。で、それは日本のマックには入っていないので僕は平気だった、と。サラダなどもアメリカのは大きくて高カロリーと聞きます。日本のマックにあるサラダは小さくて34kcal(ドレッシングを足しても130kcal)ですから、カロリー摂取は低く抑えられます。 4.僕がマックに耐性を持っているのかも。 もともと僕は、何かにハマると同じ物を2週間とか食べ続けます。だから偏った栄養の生活に耐性があったのかも知れません。逆に、スパーロックはマックの食べ物に過剰に反応する体質だったとか。体質的な有利不利もあるような気がします。 などが考えられます。しかし事実は一つです。 「僕はマックを1ヶ月食べ続けても、元気に生きてます」 という事。アメリカ人がマックを食べ続けて体を壊したからと言って、マックの食べ物を毒物扱いするという過剰反応は「買ってはいけない」を読んで大騒ぎするのと同じレベルです。 1ヶ月食べた感想としては、不味くて高くて得体の知れない食べ物には違いないという事です。ただ、食べ続けたからといってすぐに体を壊すものではありません。しかし、この実験の目的はマックの食べ物の安全性を証明するという事ではありません。この実験の本質はそんな事ではなく、 「誰かがこう言ったからといって、それを鵜呑みにするのは危険だ」 という事です。この実験の結果もそうだし、スパーロック監督の実験の結果もそうです。 誰かがセンセーショナルで面白そうな事を言った。そして、それについて深く考える事もせず、やいのやいの騒ぐのは愚かです。スーパーサイズミーについて多くの文章を読みましたが、ほとんどはマックの危険性について「やっぱりそうか」と言っているだけです。疑うことなく信じています。それは、考えるという、人間として基本的な行為の放棄にしか思えません。 自分の感覚を信じて、疑わしい事は自分で調べるというのが情報化社会では重要なのではないでしょうか。ウソをウソと見抜けない人は、情報化社会では生きていけません。 ということで、最後に一言。 「信ずる者は、騙される。」 以上です。 なーんて偉そうな事書いてますが、この偉そうな事を言うために30日間食べ続けたんですから、少しは許して下さい(笑。最初から体を壊さない事は判ってましたが、自分でやりもせずに否定するのは簡単ですが説得力が無いですからね。 FAQ このページに関する感想を色々聞いた上で、みなさんの疑問に答えたいと思います。 ・「食べてる量が違うんだから平気なのは当たり前」という、指摘。 その通りです。僕の企画とスパーロック監督の企画は根本から違うのです。普通に食べていればなんともない、1日5000kcal食べれば1ヶ月で12kg太る。当たり前の事です。つまり「マクドナルドが危険」なのではなく、「アメリカ人の食べ過ぎが危険」なのです。 ・「どうせなら同じ条件でやれ!」という、アドバイス。 それは意味がありません。スパーロック監督は映画の演出のためにマック食で体を壊す必要がありましたが、僕にはそんな必要はありません。体を壊さないという結論の為に行った企画なので、同じ条件でやる意味がありません。僕らは「結論が先に決まっていて、そこから過程を作り出した」と言う点で同じ事をしているのです。 ・「ポテト食え、サラダ食うな」という、無茶。 マックのポテトは好きですけど、流石にそんなに食べられません。あと、ガーデンサラダが美味しいのでついつい食べてしまいました。ちなみに、映画観ましたけどスパーロック監督もガーデンサラダは食べてました。1回で2個とか。 ・マックの回し者だろという、詮索。 回し者だったらお金貰えて幸せだったんでしょうけどね。結構宣伝になったと思うので、せめてタダ券くらい下さいよ、マクドナルドさん。そしたら「シェイク超うめー!!」とかウソ書きますから。 次のページでは、この企画で得られたデータ類を少しまとめます。 次のページへ>> |
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