■ 突発突撃企画 1/4 フォーマットはデイリーポータルっぽく


■たい焼き君はケンカして海に飛び込んだが・・

追いつけ追い越せ 
晴れた日は特に船に乗りたくなるんです・・・・。

 事をしているビルは隅田川のすぐ脇に建っている。毎日水上バスを見てて、いつも乗ってみたいと思っていた。社食から、脳天気に手を振る人たちを見てうらめしく思っていた。いつか乗ってやる、と5年間思っていた。

 僕は橋が好きだ。そして、東京湾岸は埋め立て地なのでやたらと橋がある。橋を巡るのも面白いかなーと思ったんだけど、本当に数が多いし、バイクで巡るにしたってちょっと気が滅入る(第一免許取って以来一度も乗ってない)。なにか良い方法が無いもんかと思っていた。

 ある日、地図ソフトを立ち上げてクリクリと東京の地図を眺めていたら東京湾から川をさかのぼる、1本の白い線を見つけた。東京水辺ラインと書かれたその線を辿ると、延々延びて延びて赤羽まで来ていた。

 しかもそれは新河岸川にまで至っていたのだ。家の近所、3年間住んだ新河岸を横切る新河岸川から次に住む予定の東京湾岸までの航路。しかも橋巡りも一緒に出来る航路。これは赤羽から水上バスに乗らなくてはいけないと思った。

これまでの自分にさようなら、新しい自分にこんにちは。橋の写真大量ゲットもついでに狙い、東京の河と海を旅してみました。


■またしてもノープラン。

 日は昼過ぎまで寝てるので、11時に赤羽の発着場ってのは正直つらい。これまで「行くぞー」と3回ほど意気込んだものの、その度に「来週にしよう・・・」と、朝起きては二度寝、という事を繰り返してきた。

 しかし、今日(2004/03/07)に限ってなぜか9時前に目が覚めた。昨日意気込んだ覚えは無いのだが。仕方ないので行くことに決め、Tシャツも変えずにジーンズを履きコートを羽織って出発。東武東上線に乗り込んだ。

 JR赤羽駅で電車を降り、前もってパソコンに入れておいた発着場のWebサイトを見ると・・・なんか違う。?ガソリンスタンドなんてないぞ?。??んー?仕方ないので地図ソフトを立ち上げると、全く地形が違う。つか、上にスクロールしたら発着場があった。「あっ。」思わず声が出てしまった。赤羽だと思ってた最寄り駅は実は北赤羽だった。

ヤベェ。

 降りるべき駅を間違えたのだ。しかも時間がない。1日1本しかない便に乗れなかったら終わり。今日の予定がズドーンと空いてしまう。しかも、まったくの無為に。どうする?走るか?無理だろ、知らない街だし。バス?駅まで戻って電車に乗る?んがー!もう背に腹は代えられねぇって事でタクシーでゴー。下調べの甘さを再認識しつつ、一路小豆沢へ。


■週一。

案内所のオジサンは客が僕だけだからなのか、色々教えてくれました。
タクシーで赤羽から10分。1000円。甘い下調べの代償。

 1000円掛けて発着場に着いたのは「船が出るぞー」15分前。そして更に驚いた。小豆沢からの便は1日1本どころか、日曜だけの週1本だった。インターネットで調べたのに気付かないというウッカリぶり。土曜とか平日に来ても乗れないのだ。しかも潮の関係で小豆沢まで戻れないことが月に2回あるらしい。今日が日曜日で本当によかった。ウッカリもここまで来ると才能なんじゃないかと思う。

 行き当たりばったりなノープラン旅行というと4年前の三宅島を思い出す。当時一緒に住んでた彼女の誕生日企画と言うことで、朝決めて三宅島行きの船に乗ったのだ。泊まる場所も決めず、目的も決めず。三宅島に着いてよく判らないまま船着き場から適当に歩き出したら、案の定大喧嘩。大風が吹き、帰るための船も飛行機も欠航になった。3日間島に閉じこめられた。それ以来、行動を起こす前には下調べをするようになった。

 それから時は流れたが、僕は相変わらずノープランな人間だった。だから赤羽で降りた。日曜しか船が出ないことも知らずに。あらためてこんにちは、ノープランな俺。大丈夫、最後にはどうにかなるさ。

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